ネイルを習い始める　2

それからもチップにマニキュアを塗ったり・・と練習を続けていましたが、 

仕事が休みの日にする程度なので、特別上達するわけでもありませんでした。 

でも下手くそながらも、道具を机の上に広げて集中する時間は楽しいものでした。 

カラーを塗ったり簡単なお花の絵を描いたりするのはまだよいけれど、 

「ネイルケア」は苦手でした。 

「ネイルケア」とは鋭利な刃のついたニッパーという道具で

爪の不要な角質を取り除くのですが、 

爪のどこをどうさわればよいのか、教えてもらってもできず、 

さわればさわるほどガタガタ・ボロボロになってしまうのです。 

「ネイルケア」は検定試験の項目にもあるので

避けては通れないのですが、

 先生のようにぷるんとキレイな甘皮にはならず、

「一生できない・・」とさえ思ってしまっていました。 

「続けていれば、いつかケアの神様がトントンと肩をたたいてくれるよ」と

 先生に言われましたが、

『ほんまにそんな日は来るんやろか⁉』というのが正直な気持ちでした。